しじみのオルニチンパワー

しじみの栄養素を効果的に取り入れるには

昔から「お酒を飲んだ翌日や二日酔いの時はしじみ汁が良い」というように、しじみには健康に役立つ栄養が豊富に含まれています。せっかくなら、しじみの栄養を余すところなく摂りたいものですよね。

この記事では、しじみに含まれる栄養素を効果的に摂る方法を紹介します。

しじみに含まれる栄養素とは?

しじみに含まれる栄養素は、大きく分けるとアミノ酸、ビタミン、ミネラルの3つに分けられます。サプリメントや健康食品などで注目されている“オルニチン”も遊離アミノ酸というアミノ酸の一種です。

しじみに多く含まれる栄養素とその働きをおおまかに挙げると次のようになります。

【アミノ酸】

  • オルニチン……肝機能の向上、疲労回復、アンモニアの解毒、新陳代謝の促進
  • 必須アミノ酸……9種類の必須アミノ酸をバランス良く含む、タンパク質の源
  • 非必須アミノ酸(アスパラギン酸など)……疲労回復、スタミナ増強、新陳代謝の促進
  • その他のアミノ酸(タウリンなど)……肝機能を高める、滋養強壮、動脈硬化の予防

【ビタミン】

  • ビタミンB2……脂肪の燃焼、皮膚や粘膜を健康に保つ、骨や筋肉など成長の促進
  • ビタミンB6……タンパク質の合成、免疫力の向上、動脈硬化の予防、PMSの緩和
  • ビタミンB12……貧血の予防、神経機能を正常に保つ、睡眠の改善、認知症の予防
  • パントテン酸……ストレスの軽減、エネルギーの産生、コレステロール値の改善
  • ビタミンE……老化防止、生活習慣病の予防、血流の改善、冷え性の改善

【ミネラル】

  • 鉄……貧血の予防・改善、疲労回復
  • カルシウム……骨や歯を丈夫にする、骨粗しょう症の予防、精神の安定
  • マグネシウム……骨を丈夫にする、心臓病の予防、血圧の改善、イライラを改善
  • カリウム……高血圧の予防、むくみの改善、筋肉のエネルギー産生
  • 亜鉛……味覚を正常に保つ、成長促進、抜け毛予防、生殖機能の維持

しじみには、私たちが健康を維持する上で欠かせないさまざまな栄養素がバランス良く含まれています。しじみが健康に良い食材といわれるのもうなずけますね。

しじみの栄養を損なわずに摂る方法とは?

アミノ酸は一度にたくさん摂っても、必要のない分は尿と一緒に排泄されます。一度にたくさんのしじみを食べるよりも、毎食こまめにしじみを摂るようにするとアミノ酸の利用効率が高まります。

また、しじみに多く含まれるビタミンB群は水溶性ビタミンのため、水に溶けやすい性質があります。そのため、しじみは身を食べるよりも味噌汁やスープなど汁ものにして、汁までしっかり摂るようにしましょう。

しじみに含まれる鉄や亜鉛は、とうもろこしやゴマ、玄米など穀物類に含まれるフィチン酸という成分と一緒に摂ると吸収が阻害されます。パンとしじみスープよりは、白いご飯としじみ汁の方がミネラルの吸収率は高まります。

また、鉄はビタミンCとの相性が良く、食後のデザートなどでビタミンCを含む果物などを摂るようにすると鉄の吸収が良くなります。

二日酔いの時はしじみ汁と梅干しの組み合わせが良い!

二日酔いの時にはしじみ汁が良いと言われますが、しじみ汁と一緒に梅干しを食べると相乗効果が生まれます。梅干しに含まれるクエン酸はオルニチンと補完関係があり、クエン酸を補給することで肝臓でのエネルギー産生が高まり、オルニチンの作用を向上させるのです。

また、梅干でなくてもレモンなど酸っぱい食べ物にはクエン酸が含まれることが多いので、組み合わせを工夫しても良いでしょう。

韓国ではしじみとニラのスープが定番!?

お隣の国・韓国では日本と同様、しじみを健康食として食べる習慣があります。韓国では疲労回復や二日酔い、あるいは美容のためにしじみを煮出したスープにニラを加えた「ゼチョッグ」というシンプルなスープを漢方薬のようにして飲む習慣があります。

ニラにはニンニクなどに含まれるアリシンという成分が豊富で、血行促進や疲労回復、冷え性の改善効果などがあります。また、ビタミンA、B、Cをバランス良く含み、ミネラルも豊富なので美容や便秘の解消にも良いとされ、女性にも人気があるスープです。

日本ではしじみといえばしじみ汁を思い浮かべると思いますが、お隣の国・韓国ではこうしたしじみの摂り方もあるのです。一度試してみても良いですね。

しじみチャウダーで睡眠改善の効果がアップ!

しじみは味が良くどんな食べ物とも相性が良いのも特徴の一つです。牛乳を使ってしじみをクラムチャウダーのようにして食べると睡眠の質が改善します。しじみと牛乳に含まれるトリプトファンがメラトニンの合成を促進し、睡眠の質が改善されるのです。

その他にも、例えば、しじみをカレーに入れて食べるとカレーに含まれるターメリック(ウコン)との相乗効果により、肝機能の改善の効果が高まります。

しじみの旬を活かそう!

日本で獲れるしじみには2つの旬があります。その一つは「寒しじみ」といい冬の1~2月くらいの時期に獲れるしじみです。もう一つは「土用しじみ」といい7~8月頃、夏のシーズンに獲れるしじみです。真冬や真夏に獲れるしじみを食べると良いのです。

日本には土用の丑の日にうなぎを食べる習慣がありますが、土用しじみも夏バテの解消に効果がある食材です。

また、旬の季節に獲れるしじみは味が良い上に栄養価も高くなるので、旬を意識してしじみを利用するのが賢い方法といえます。

余ったしじみは冷凍保存すると栄養価がアップ!

しじみは冷凍するとオルニチン量が増えることが分かっています。マイナス4℃で凍らせるのが最も良くオルニチン量が8倍も増加したというデータもあります。

残ったしじみを冷凍庫で保管すれば、長持ちしますし、栄養価も高くなるので一石二鳥です。

まとめ

今では薬局やドラッグストアには数多くのオルニチンやしじみエキスが販売されています。もちろんそれを利用することも良い方法ですが、普段の食事でしじみを活用することで、食生活からしじみの効果を利用してはいかがでしょうか?

(参考URL)
https://areadirectors.org/zn.html
http://www.peaceriverregional.com/vitamin-b12.html

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