しじみのオルニチンパワー

しじみとむくみの関連性

朝、起きた時に顔がはれぼったい、夕方になると足がパンパンにむくむ……という悩みを持つ人は多いですよね。特に女性はホルモンバランスの変化もあり、体のむくみで悩む人は多いものです。

そんな、むくみの症状を改善するために、しじみの効果を利用してはどうでしょう? 「しじみでむくみが改善するの!?」と思われた人にこそ知ってほしい、しじみを使ったむくみの改善法をご紹介します。

そもそも、なぜ“むくみ”は起こる?

むくみは細胞と細胞の間にある水分(細胞間質液)が異常に増加した状態のことです。細胞間質液はリンパ液と呼ばれることもあります。

立ち仕事やデスクワークなどで一日中同じ姿勢でいると、血液の流れが悪くなったり、重力によって体の水分が下半身に集まり、下肢などに溜まるため足がむくむという症状が起こるのです。

また、女性は月経によるホルモンバランスの変化により血管が拡張するため、体に水分が溜まりやすくなり、足だけでなく顔や体にもむくみの症状が起こります。

その他にも塩分の摂り過ぎ、アルコールの影響、きつい下着をつけることなども、むくみが起こりやすくなる原因です。

むくみを解消するにはどうすれば良いか?

むくみを解消するには、体に溜まった余分な水分を排出するしかありません。そのためには、血液やリンパの流れを良くして下肢などに溜まった水分を循環させる必要もあります。

体に溜まった水分を排出する効果があるのはカリウムです。カリウムはナトリウムとともに細胞の内液と外液の浸透圧を調整する働きをしています。この働きを「ナトリウム・カリウムポンプ」といいます。

ナトリウムには細胞内に水分を蓄える性質があり、カリウムには細胞内の水分を細胞外に出す働きがあります。ナトリウムとカリウムは互いにバランスをとりながら細胞内外の水分量を調節しているのです。

塩分(ナトリウム)の摂り過ぎやカリウムの摂取不足などにより、細胞内外のナトリウムとカリウムのバランスが崩れると細胞内に水分が溜まりやすくなります。細胞間質液の増加だけでなく、細胞内に過剰に水分が溜まることもむくみを引き起こす大きな原因です。

そこで、カリウムを十分に摂取することで細胞内のナトリウム濃度を低下させ、細胞内に溜まった余分な水分を外に出すことでむくみの改善につながるのです。

また、カリウムは血液中のナトリウムが腎臓で再吸収されるのを抑制し、尿と一緒に排出させる働きを高める作用もあります。

こうした働きにより、カリウムを摂取することで細胞や体に水分が溜まるのを防ぐことができるので、むくみの解消につながるのです。

しじみに含まれるカリウム

しじみはカリウムが比較的多く含まれる魚介類の一つです。100gのしじみにはおよそ66mgのカリウムが含まれています。民間療法では、「むくみを取るには、しじみ汁をたくさん食べろ」という言葉もあるようです。

しじみ汁などでしじみを積極的に摂り、カリウムの摂取量を増やすことで、体内に溜まった過剰な水分の排出を促しむくみの改善につながるのです。

また、カリウムは味噌の原料となる大豆にも多く含まれているため、しじみの味噌汁を摂ることはカリウムの摂取量を増やすには一石二鳥なのです。

その他にも、しじみで出汁を取り、野菜を多く入れた汁物や鍋物などを献立に取り入れることもカリウムの摂取量を増やす良い工夫です。

一汁三菜と言われるように、米を主食とする日本人には汁物がぴったり合います。味も良く食事を引き立ててくれるしじみを利用することは、私たちの食文化に適した方法といえるでしょう。

ただし、味噌汁の塩分が濃いとナトリウムの摂取量が多くなるため、減塩味噌を使うなど工夫をすると効果が高まります。しじみだけでなく、野菜など具材を多くしてカサを増やすなど工夫をして塩分の摂り過ぎにも注意することが大切です。

むくみ改善の効果がある意外な栄養!?

カリウムだけでなくカルシウムにも細胞内外の浸透圧を調整したり、ナトリウムの排泄を行ったりする働きがあります。

実は、しじみにはカルシウムが多く含まれています。しじみに含まれるカルシウムは100g中およそ130mgです。牛乳に含まれるカルシウムがおよそ110mgですから、しじみには意外にも多くのカルシウムが含まれているのです。

しじみに含まれるカリウムとカルシウムの働きによって、体内のナトリウム濃度を適切に調節することでむくみの予防や改善につながるのです。

その他にも、しじみに多く含まれるビタミンB群は新陳代謝を促進する働きがあるため、血液やリンパの流れが改善し、むくみの改善を助ける働きがあります。

その他、むくみの改善に必要なこと

むくみを改善するには、カリウムやナトリウムの働きを利用し、細胞に水分が溜まるのを防ぐだけでなく、リンパや静脈の流れを改善して余分な水分を体に循環させることも必要です。

重力によって下半身に溜まった水分は心臓のポンプだけでなく、下肢の筋肉の力で上に押し上げられます。ウォーキングやジョギングなどで下半身の筋肉を鍛えることもむくみの改善に効果的です。

また、デスクワークや立ち仕事の場合でも同じ姿勢を長く続けず、できるだけこまめに体を動かしたり、マッサージや入浴で体をほぐしたり温めたりするとむくみの改善効果が高まります。

しじみといえば肝機能の改善や二日酔いの予防というイメージが強いかもしれませんが、むくみの解消という意外な効果にも期待が持てそうです。

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