しじみのオルニチンパワー

しじみで尿酸値を下げる

“風が吹くだけで痛い”といわれる痛風は、足の親指の付け根などに突然激痛が起こる疾患です。

厚生労働省が行った「国民生活基礎調査」によれば、痛風の罹患者数は2013年には106万人に達し、年々増加している傾向にあります。また、痛風の予備軍は1000万人を超えると推計されています。

今や痛風は国民病とも言え、決して他人事とはいえない病気です。そんな痛風の予防・改善に“しじみ”が役立つことをご存知でしょうか?

この記事ではしじみが尿酸値を下げる働きについて、詳しく解説します。

そもそも尿酸って何? 尿酸値が高いとどうなる?

私たちの体は60兆個もの細胞から構成され、その細胞は常に壊され生まれ変わり、新陳代謝を繰り返しています。一つ一つの細胞の中にはDNAなどの核酸があり、核酸を構成する物質の一つがプリン体です。

プリン体は古くなった細胞が壊されるたびに細胞から放出され、肝臓に集められます。そして、プリン体が分解される際に尿酸が作られるのです。
尿酸はヒトにとってそれ以上分解できない最終代謝産物であり、尿と一緒に排泄されます。

しかし、プリン体を排泄する腎機能が低下したり、プリン体を含む食べ物の摂り過ぎなどによって尿酸が体内に過剰に蓄積したりすると、血液中の尿酸が過剰になる高尿酸血症という状態が起こります。
高尿酸血症が進行すると血液中の尿酸が結晶化し、痛風などの疾患が起こるのです。

また、尿酸値が高い人は痛風だけでなく、腎臓疾患、尿路結石、痛風結節、心疾患、脳血管障害などさまざまな合併症を引き起こすリスクも高くなるので要注意です。

尿酸はプリン体を含む食べものを控えても意味がない!?

多くの人は豚や鳥の内臓や魚卵などプリン体を多く含む食べ物の摂り過ぎで、痛風などの疾患が起こると考えているようですが、食べ物に由来するプリン体は、せいぜい10~15%ほどです。

体内のプリン体は主に細胞の新陳代謝に伴って生じる副産物であり、食べ物から摂るプリン体以外の85~90%のプリン体は細胞の核酸から放出されています。
つまり、痛風や高尿酸結症を予防するのであれば、プリン体を多く含む食べ物を控えるだけでなく、体内で作られる大量のプリン体をスムーズに排泄することが大切なのです。
そのためには、尿酸の排出機能を向上させる必要があります。

しじみには尿酸値を低下させる働きがある!

体内で発生したプリン体やアンモニアは肝臓に集められ、最終的に余剰な分は尿素や尿酸として腎臓に運ばれ、尿と一緒に排泄されます。
つまり、肝臓と腎臓は互いに協力して、分解・排泄機能を果たしているのです。

しかし、生活習慣の乱れやストレスなどが原因で肝機能が低下していると、それらの解毒が十分に行われないまま腎臓へ送られることになります。
プリン体やアンモニアが十分に分解されないと、腎臓の負担も大きくなってしまいます。

肝機能・腎機能の低下で尿酸の排泄が十分に行われなくなると、血液中の尿酸濃度がさらに高まるため、高尿酸血症の状態に陥るのです。

しじみに多く含まれるオルニチンには、肝機能を高める優れた働きがあります。アンモニアを解毒し、無害な尿素に換えて腎臓に送ることで、腎臓に負担をかけることなく尿酸を排泄することができるのです。
結果、血液中に尿酸が溜まることを防ぎ、尿酸値を低下。痛風の予防につながります。

尿酸値の上昇は肥満の影響が大きい

尿酸値の上昇は肝機能や腎機能の低下によるだけではありません。高尿酸血症とメタボリックシンドローム(いわゆるメタボ)は密接に関係しており、特に内臓脂肪が多い人ほど高尿酸血症や痛風を発症しやすい傾向があります。

オルニチンには肝機能を高め、内臓脂肪の元になる中性脂肪やLDLコレステロール(悪玉コレステロール)の合成を阻害し、脂肪の分解を促進する働きがあります。
さらに、しじみには強肝作用のあるタウリンやメチオニンが多く含まれており、しじみでオルニチンを摂ることで肝機能を改善する相乗効果を生み出します。

このように肝機能を高め、内臓脂肪を減らすことは尿酸の排出を促し、高尿酸血症や痛風の予防・改善につながるのです。

高血圧の改善も尿酸値を下げる!

しじみには体内のナトリウム(塩分)を排出するカリウムが多く含まれています。高血圧は尿酸値を高める危険因子の一つですから、しじみに含まれるカリウムを摂取することは、高血圧を改善し、高尿酸血症の予防につながります。

まとめ

尿酸の元となるプリン体は、ビールやホルモン焼き、魚卵などに多く含まれるため、こうした食品を食べ過ぎないことも大切なのですが、細胞の新陳代謝によって、その何倍ものプリン体が生じることにも注意を向けなければいけません。

しじみに含まれるオルニチンをはじめとした成分には、尿酸の排出につながるさまざまな効果があります。

手軽に摂れるしじみ汁を献立に加えたり、オルニチンやしじみエキスのサプリメントを利用したりすることで、尿酸値対策にもつながるのです。

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